日本映画「かもめ食堂」には根強いファンがいるのではないでしょうか。少なくとも数年前から続いている北欧人気に貢献しているはずです。この映画は年に1回は鑑賞している不思議な映画で、観るとフィンランドへ行った気分になります。このブログでは印象的な食事シーンをご紹介します。
白いご飯
主人公が同じ日本女性と知り合い家に招待したときの夕飯のシーン
白いご飯を一口食べた女性が涙ぐみます。異国で食べる炊き立てのご飯は身に染みるおいしさなのかもしれません。
おにぎり
フィンランドと日本の接点に「鮭」があります。主人公はおにぎりがフィンランドの人に受け入れてもらえるだろうかと試作するシーン
パリパリの海苔とおむすび。おむすびはフィンランドの青年からの評価が高く、主人公は自信を持ち始めます。豪華な料理ではなく素朴なおにぎりというところがいいですね。
シナモンロール
パン生地から作り始めて、焼きたての美味しそうなパンが画面から香が漂ってくるようなシーン
かもめ食堂を外から気になっていた地元フィンランドのおばさま達が香りにつられて入店するという嬉しい出来事が。シナモンロールの力で物語は展開します。
焼き鮭
かもめ食堂にお客がくるようになって忙しい日々
定食に焼き鮭がある点がほほえましい。日本のグリルがないキッチンだけど、網のうえで焼かれる鮭は美味しそうです。
総合的に・・
他にも、豚の生姜焼き・トンカツ・コーヒーと素朴で美味しい料理の数々が出てきます。さりげない料理シーンが物語の展開を生むことがある「かもめ食堂」です。
食事以外の楽しみは、マリメッコ・イッタラというフィンランドを代表するブランドの支援を受けているためファッション・食器で目を楽しませてくれます。
和食は器の形が独特なものがあります。しかし、フィンランドの食器で定食を提供していることで、和食器と異なる和食のシンプルさを引き立てる効果があります。
随所にこだわりの食事がちりばめられた北欧と日本のエッセンスが入った映画です。
かもめ食堂