生成AIがビジネスシーンに与える影響が大きくなっていますね。ビジネスだけではなく、日常生活で夕飯のレシピ検索に使われたりして、社会に根付いてきています。
ビジネスでは仕事への脅威のツールですが、趣味の点では生成AIのチャットgptと遊ぶのは楽しいです。
ビジネスであっても趣味であっても、AIに向き合うときに指示をする質問力が重要ではないでしょうか。
AIは質問内容、質問の仕方で結果が大きく変わります。そのため、AIは自身の質問力を鍛える、壁打ちの練習に最適なツールといえるでしょう。
結果が大きく変わってしまったケースを一つご紹介し、質問力の大切さを実感したことを記事にしてみました。
ずっと探している漫画のタイトルを教えて!
幼少期に叔母の家で読んだ昭和50年代か、それ以前の少女ホラー漫画のタイトルがなかなか思い出せません。時々グーグルで調べてみても見つかりませんでした。
生成AIの出現で、タイトルを教えてくれるのではと期待があがります。
早速試してみました。
質問は、記憶にある漫画のあらすじを書いて「この漫画のタイトルを教えて」と書いたのですが…。チャットGPTの回答は予想しないところへ進んでいきました。
漫画のタイトルを「考えて」くれました
タイトルを教えてと質問した筈なのに、チャットGPTは、わたしの記憶のストーリーをもとに架空のタイトルを作成してくれました。
「怪奇の洋館」などストーリーにそったタイトルが続々と回答してくれます。
ホラー系タイトルをつぎつぎと羅列してくれている間、質問の意図が伝わらなかった無力感に襲われてしまいました。つまり、自身の質問力が弱かったようです。
質問の仕方を丁寧にしてみたところ
丁寧にチャットgptで調べたところ、タイトルを見つけるための他の可能性を教えてくれました。特定できなかったのは、あまり有名な本ではなかったようですね。
チャットgptだけではなく、他のAIのGemini・Copilotでも調べてみました。調べる時に書いた物語のポイントを当ブログでも紹介します。
- 漫画の年代は1970代ぐらいか、それ以前
- 恐怖漫画の部類で、絵はベルサイユのばら以前の絵柄
- 洋館が舞台で裕福で絵を描くのが好きな奥様がキレイで体が弱く、姫カットの髪型で黒髪のロングヘア
- 旦那様は奥様に優しくて出張しがちだが、若いお手伝いさんが面倒をみている
- 若いお手伝いさん目線で物語が進む
- 身体が弱い奥様は余命についてお手伝いさんに語り自画像を描き始める
- 自画像の奥様は黒いドレスに斧をもつ不気味な姿
- 奥様は病でなくなり、憔悴した旦那様を支えるお手伝いさんは、しばらくして恋人となり二人は結婚した。
- 亡くなった奥様の自画像はお屋敷の階段に飾っていて、元お手伝いさんは自画像が気になるらしい
- 旦那様の出張中で不在のとき、亡くなった奥様を弱らせていったのは自分であると奥様の自画像にむかって元お手伝いさんは告白をする
- 洋館が停電して、女中たちは大騒ぎ。元お手伝いさんはランプを片手に階段を降りていくと、自画像から奥様が出てきて「あなただったのね・・」と呟き、凍り付く元お手伝いさんを斧で刺す
- ひどい雨の中、帰宅した旦那様が見つけたのは、斧をもつ自画像の奥様の手には元お手伝いさんの首があった
上記の物語をコピーして各AIに貼り付けて調べてみてください。三者三様の答えが返ってきます。そして漫画は特定できませんでした。
でも、AIの個性がわかりますので興味深いです。
AIの個性を知りながら、質問を磨いて求める答えを導き出すのがAIとの付き合い方なのかもしれませんね。