2024年のネットの世界で広まった「アザラシ幼稚園」
わたしの周りは一人だけその存在を知っていたので、認知度は違うかもしれません。
「アザラシ幼稚園」とはオランダのアザラシ保護センターのこと。youtube24時間ライブをしており8月にネットで広まり、アザラシという存在に魅力を感じた人がいるのではないでしょうか。
わたしも2024年8月から視聴し、「アザラシまるごとBOOK」を購入をしました。
「アザラシまるごとBOOK」はオランダの保護施設と北海道の保護施設を重点的に取材し、アザラシの魅力や生態・分布を網羅した情報本です。
そして「アザラシまるごとBOOK」は本に独自の特典がありました。
この本の魅力についてご紹介していきます。
※タイトル画像は海遊館のワモンアザラシ「ユキちゃん」です。
野生動物の保護と距離感を知る
アザラシは水族館か自然界の野生でみることができますが、猫や犬のようにペットにはできません。アザラシの保護の最終地点は、自然の海に帰すことです。
「アザラシまるごとbook」はオランダの保護施設の仕組みや現状をインタビュー形式で詳しく答えてくれているため、アザラシと人間の距離感を学べます。
必要以上に人間に慣れるのは自然で生きるには危険です。陸で犬から攻撃をうけたり、人間に触られることでストレスにされされたりする野生アザラシには、人間側が適切な距離感を理解する必要があります。
アザラシ保護センターはのアザラシは、野生に帰すためのリハビリを人間から受けて成長していきます。
この本は幼獣の可愛い写真がたくさん掲載していて、愛でたくなる気持ちを我慢して仕事に従事しているスタッフの皆様が尊い存在です。
写真集として愛でる
保護される野生アザラシと水族館のアザラシ、大自然のアザラシと紹介しているこの本
アザラシののんびりしている姿が美しい写真に収められ、アザラシ本来の姿や可愛さが堪能できます。陸に上がって毛が乾いている姿はホワホワで触りたくなります。
表紙の写真はオランダのアザラシ保護センターの看護師さんが写した1枚
野生の子供らしい表情が印象的です。裏表紙も魅力的です。わたしは裏表紙のアザラシ2頭の上側にいるアザラシの表情が気に入っています。
人間が原因?アザラシを取り巻く環境
写真に収められた健康なアザラシたちと、オランダ・日本の保護センターの現状を知ると環境汚染や自然破壊の影響を考えてしまいます。
アザラシを保護して自然に帰す支援をする人間は、環境汚染の原因をつくる側でもあります。
保護をして治療しても天国へ旅経つアザラシが一定数存在するため、野生動物の扱い方は難しいとわかります。
購入金額の一部を寄付・養子縁組
この本の出版社は、発売以前から保護センターに寄付を想定していることをSNSで発表していました。
そして発売以降、購入金額の一部をオランダと北海道の保護センターに寄付されており、多額の寄付金により
オランダ保護センターの養子縁組とアザラシの命名権を取得されています。
購入した私も保護センターの寄付と養子縁組に間接的に関わることになっていました。この本でアザラシを学び、同時に現実の保護(寄付)に関わったという仕組みに驚きました。
国内の水族館に目を向けてみよう
アザラシに興味を持った人は国内の水族館に出向いてみましょう、というように国内水族館のマップが掲載されています。
日本は世界でも水族館の多い国なので、身近な水族館でお気に入りのアザラシを見つけられるのではないでしょうか。
水族館の飼育状況・アニマルウェルフェアを考えた環境など、各地の水族館の取り組みに着目するようになると
アザラシを取り巻く環境への理解がさらに深まります。
まとめ
「アザラシまるごとBOOK」が1冊で多くの情報を得ることができます。
- 野生アザラシの保護と人間との距離感を学べる
- さまざまな種類のアザラシの写真がかわいい
- 海・陸のアザラシを取り巻く環境問題を知る
- 購入後の寄付・養子縁組で保護が身近になる
- 国内でアザラシにあえる水族館情報がのっている
情報が多いわりに気軽に読めたので、年齢問わず学び・楽しめる本ではないでしょうか。